2021/09/06
「COP/APF」
GOです。
皆様は「COP/APF」をご存知でしょうか?
COPは「冷暖房平均エネルギー消費効率」
APFは「通年エネルギー消費効率」のことです。
いずれもエアコンの省エネ性能を表す値として使用され、
車で例えれば燃費のようなものに当たります。
COPは、日本語では「成績係数」と呼ばれます。
エアコンに関していえば、電力を1kW使って、
どれだけの冷房・暖房効果が得られるかを
示す指標として利用されています。
COPを求めるには、
製品のパンフレットには記されている
エアコンのパワーを表す数値
「冷房能力」または「暖房能力」を、
エアコンの定格消費電力で割るという
計算が必要になります。
例えば、
あるメーカーの高級ランクに当たるエアコンでは、
冷房能力が4.0kW(14畳向け)で、
冷房運転時の消費電力が800W、
この場合のCOPは、
4,000W ÷ 800W=5.0となります。
一方、同じメーカーで同じ冷房能力を
持つ普及価格帯の製品を見てみると、
消費電力は1,090W
4,000W ÷ 1,090W = 3.6697……四捨五入で3.7となります。
つまり、COP値が大きい5.0が
冷房・暖房運転時の消費電力が少なくなり、
省エネ性能が優れることになります。
もう一つ、重要な注意点があります。
COPは一定の温度環境下における
効率を示す数値でしかありません。
実際にエアコンを利用した場合の
冷房・暖房能力や消費電力は、
その時点での室温や外気温に
大きく左右されるので、
常にCOP値と同じ
効率が得られるわけではありませ。
車で例えるなら、
カタログに示されている燃費と、
渋滞の一般道を走っている場合、
山道を走っている場合、
高速道路を走っている場合……など、
実際の燃費がかけ離れているので、
COPは、見かけなくなりました。
現在は、APF「通年エネルギー消費効率」の方が
より実際の使用時に近いデータとして
扱われることが多くなりました。
家電量販店に行けば、
各エアコンのAPF値が表示されています。
APF値も大きいほど冷房・暖房時の消費電力が少なく、
省エネ性能が優れていることになります。
4.0kW(14畳向け)で、
APF「通年エネルギー消費効率」が
5.3と7.1は、
7.1が優秀となります。
省エネ性能に優れるエアコンを購入する場合は、
カタログ・店頭などでAPF値を比較して、
よりAPF値「通年エネルギー消費効率」の
大きい製品をオススメ致します。