2020/07/20
カビは空気中に常に存在する。
GOです。
カビの発生メカニズム
カビは空気中に常に存在している。
カビはなぜ出来るのか。
カビを防ぐ方法は、
その原因を知ることで初めて対策が出来ます。
カビは微生物の一種で真菌と呼ばれ、
空気中に常に存在し、私たちの周りを漂っています。
では、いつも空気中に漂っている真菌が、
どうして目に見えるカビという形に変身するのでしょうか。
空気中のカビの菌(胞子)は、空気中に漂っているうちに物質に付着し、
適当な水分や温度条件が揃うと出芽し始め、菌糸を伸ばして生育し始めます。
私たちが見ているカビは、出芽した胞子を見ていることになります。
また、真菌がカビという目に見える形に変わるためには
次の4つの条件が必要です。
1.適度な温度があること(10~35℃前後)
2.栄養分があること(有機物でホコリ、チリ、あかなども栄養素となる)
3.水分がある(湿気と言う方が適している)
4.酸素があること(呼吸、発酵に必要)
住宅の中で発生するカビは、
一般的に10℃から35℃程度の温度で生きることが出来ます。
その温度は人間が快適に暮らせる温度とも一致しており、
そのため、1番目の適度な温度という条件を
コントロールすることは出来ません。
また、二番目の栄養分は、
有機化合物と言われる自然、人工のものを問わず、
すべて物質が栄養素となり、
チリ、ホコリ、あか、石けん水の残りカスなどの物質が
栄養源になってしまいます。
湿度70~99%の状態がもっとも生育しやすい環境と言えます。
その結果、一般的には梅雨時などの湿気が多い時期に
カビの発生が高いことになります。
また、カビは紫外線に弱く、直射日光が当たる場所ではうまく生育できません。
そのため、カビが発生する場所は日影やジメジメした北側に
多く発生する、ことになります。
サッシの結露・・室内の換気、水蒸気の制御、サッシの清掃
サッシが結露を起こし、掃除をしていないでサッシに
ホコリやチリが溜まったサッシではカビの発生率が高くなってしまいます。
サッシのこまめなふき掃除(結露水をふき取る)が大切ですし、
表面結露しないように水蒸気の発生を抑え、
室内の換気を十分にしなければ、何回でも再発してしまいます。
浴室のカビ・・石けん水を残さない、換気とふき取り
常に高温多湿な浴室はカビの発育には好環境ですね。
こまめなふき取り、換気以外には基本的な対策はありません。
特に石けん水はカビの栄養源ですから、
入浴の最後には、壁やドア等にシャワーを掛けて、
入浴中に飛び散った石けん水などを洗い流しておくことも大切です。
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結局、カビの菌(胞子)は常に空気中を漂っています。
それをなくすことは不可能です。
しかし、水分(湿気)をコントロールできれば、
カビの発生を抑えることは可能です。
また、室内の清掃をこまめにして、
ホコリやチリなどカビの栄養素をなくすことなんですね。