2020/07/13
内部結露
GOです。
最近の住宅は、高気密高断熱がより進んでいます。
冷暖房が効きやすくなったのはよいことですが、
新しい問題も発生しております。
そのひとつが内部結露。
それを防止するために考え出されたのが外壁通気工法です。
外壁通気工法は1980年代の北海道で発案され、全国に広まった工法です。
この工法のメリットを説明するサイトは多いですが、
実はデメリットもしっかりあります。
これから家を建てるという方は、
ぜひ外壁通気工法の知識を深めて頂ければと思います。
高気密高断熱住宅は冬の寒さが厳しいヨーロッパで発案され、
北海道を中心に広まりました。
元々は暖房の熱を逃がさないようにするためのものでしたが、
冷房も効きやすくなるということで本州にも普及しました。
日本の伝統的な建築物は、蒸し暑い夏を過ごしやすいように造られています。
ですから、間口が広くて壁が少なく風が通りやすくなっているのです。
その分冬は寒気もダイレクトに入ってきますが、
湿気がたまりにくいというメリットもありました。
現在の住宅は、冷房や暖房で適温になった空気も逃げにくいのですが、
同時に湿気もたまりやすいのです。
特に、木造住宅の場合は室内で発生した湿気が壁紙を通過して内部にまで入りみ、
そこで結露になってしまいます。
これが、一時期問題になった壁内結露です。
結露というと窓ガラスにつくものというイメージがありますが、
内部結露は壁の裏側や壁内の断熱材の上に発生します。
拭き取ることもできず、カビがびっしりと生えてから
ようやく気付いたというケースも多いのです。
壁の中の断熱材にカビが生えてしまうと、
カビを好物とするダニが繁殖し人間にとって不健康となります。
それをリフォームするのにお金と期間がかかります。
そこで外壁通気工法のメリットとデメリット?
まとめると
•外壁通気工法とは、外壁と柱の間に隙間を作る工法である。
•通気口があることにより、湿気の逃げ場ができて内部結露を防げる。
•湿気を逃がすことにより建築資材が長持ちする。
•外壁材が落下しやすいなどのデメリットもある。
現在、外壁材はサイディング・ガルバリウム・塗壁・無垢材などが
使用されており外壁通気工法を行うところがほとんどです。
しかし、建築メーカーによっては独自の工法を行い、
外壁通気工法を行わないところもあります。
また間違った通気工法を行っている施工者も全国各地まだまだいるようです。
外壁通気工法はメリットもたくさんありますが、デメリットがゼロではありまん。
また、外壁の強度を保つために、よりしっかりとした工事が必要です。
したがって値段だけでなく、
質の高い職人選び、質の高い施工会社選びは、重要となります。
わからないことは何でも質問されることをオススメ致します。