2018/08/27
人間は暑さには強い!
GOです。
「もう、あの猛暑はうんざり・・・」。
暑い夏に、ため息を漏らす方も多いでしょうね。
しかし、実は人間は暑さに強い動物なんです。
え~~~~
この“意外”な真実を、
住宅の省エネルギー性能を
客観的に調査・分析している
東京大学准教授の前真之氏は語る。
湿度が高く「蒸し暑い」日本の夏を過ごしていると、
「人間は暑さに弱い生き物」に感じられても無理はないですね。
しかし冷静に見れば、
人間ほど暑さに強い動物はほとんど存在しない。
夏の炎天下に“マラソン”できる動物を
人間以外で見たことのある人はいないはず。
実は、人間は暑さにはめちゃくちゃ強い生き物なんです。
恒温動物は「熱を捨てる」
動物の分類はいくつもあるが、
体内で代謝(メタボ)熱を生み出すか、
体温が安定しているかどうかの区別では
「変温動物」と「恒温動物」とに分類される
変温動物(例えばナマケモノ)は、
自分の体からはほとんど代謝熱を生み出さず、
外界の温度変動が体温に直接に影響する。
熱を出さなくてよいので食料は少なくて済むが、
外界の温度が上がりすぎたり下がりすぎたりすると、
活動ができなくなってしまう。
これに対して
恒温動物(例えばコアラ)は、
食料のエネルギーを消費して、
体の中で代謝熱を生み出す。
人間も恒温動物の端くれであり、
全く動いていなくても代謝熱(基礎代謝熱)が発生する。
恒温動物のメリットは、
外界の温度が変化しても体温を
維持することで活動し続けることができる。
人間が現在、世界中の様々な場所で活躍できるのは、
この恒温動物であることの恩恵である。
しかし!
恒温動物はデメリットもある。
代謝熱を生み出すために大量の食料を
摂取しなければならないし、
なにより代謝熱を捨てなければ体温が
オーバーヒートして死んでしまう。
体から余計な代謝熱をせっせと捨てることが、
恒温動物に課せられた「宿命」なんですね。
人間は暑さには強い。